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本当に髪に良い?「ノンシリコン」「ラウレス硫酸Naフリー」シャンプーの疑問

IMG_9405_reこんにちは!
かれこれ1ヵ月近く夏休みを引きずっているライターウシマルです。締切日がどっさり書いてある10月のカレンダーで紙ひこうき作って明日に投げたい。

さてそんなわけで久々のブログになりますが、今日は「シャンプーの疑問」について少し書きたいと思います。

***

シャンプー素材近年、ドラッグストアなどで「ノンシリコン」を謳っているシャンプーが数多く見られますね。
シリコンと聞いて「なんとなく身体に悪そう」というイメージや、そんだけノンシリコンってでかい文字で書いてあるし値段も高いんだからそっちの方がいいんだろうよという男気溢れる判断だけでノンシリコンシャンプーを使っていませんか?

シリコンが「悪」とされる理由によく挙げられるのが
・シリコンは頭皮に詰まる
・カラーが入りにくくなったり、パーマがかかりづらくなる
ということ。

実際のところどうなんだろうと疑問に思い、シャンプーを製造しているメーカー数社が発表している公式見解などをみてみると
シリコンが頭皮や髪に悪影響を及ぼすことはない」と断言されていました。
そもそもシャンプーに含まれているシリコンとは「シリコーンオイル」というもので、その形状から毛穴に詰まることは不可能なんだとか。
カラーやパーマへの影響も、現在市販のシャンプーに含まれる程度の量であれば全く心配はないそうです。

じゃあシリコンに悪いところはないのか?シリコンのこと、もう一度信じていいのか?という話になりますね。

そこで、気をつけなくてはいけないポイントが2つあります。

まず第一に、使用者の毛質。
シリコンは髪をコーティングするため、1本1本が重くなってしまうんです。
そのため、髪が細くてボリュームが出にくい人は避けるのが無難でしょう。

そして2つ目。これ重要。

最近「シリコン」に並び、悪者とされているのが「ラウリル硫酸Na」と「ラウレス硫酸Na」。

これらはシャンプーに含まれる「界面活性剤」で、汚れを洗浄する役割を果たしています。
この上記の2つの界面活性剤は、泡立ちが良い・洗浄性が強い・安価という点で「高級アルコール系シャンプー」という部類の市販シャンプーに頻繁に使われています。

さて、何が問題かというとこの「ラウリル硫酸Na」は分子が非常に小さく、頭皮から身体に浸透してしまいやすいんだとか。この性質から、「経皮毒」になる可能性が高くなってしまうそうです。
(※経皮毒とは:皮膚から有害性のある化学物質が吸収されること)

そんな「ラウリル硫酸Na」をほっとけないよということで代用品として現れたのが「ラウレス硫酸Na」。
「リ」と「レ」が違うだけじゃねえかと思ってしまいますが、分子の大きさが違うため「ラウレス硫酸Na」は頭皮に浸透しにくいんですね。

ではなぜラウレスまで避けられるのかというと、それは強い洗浄性のため。
汚れや皮脂を洗い流してくれる一方で、頭皮や髪に必要な水分や適度な油分も一緒に奪い去ってしまうんです。結果、髪の毛が軋んでしまうのでこちらで出てくるのがそう!シリコン!
つまり、強い洗浄性を持つ界面活性剤が入ったシャンプーには、軋みを緩和してくれるシリコンがセットで入っていることがほとんどなのです。

しかしこうも騒がれている「ラウリル硫酸Na」と「ラウレス硫酸Na」ですが、個人的にはラウレスの方に関してはそんなに危険視する必要はないように思えます。
事実、美容の卸問屋に行ってサロン専売品のシャンプーを見てみても、ラウレス硫酸Naが入っているものはあります。
しかも「石油系合成界面活性剤」という名前から、石油!ヒィ!身体に悪そう!と思いがちですが、実際には現在は植物から作られています。

しかし今こうして話題になったため、現在は「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」などが使われているシャンプーを見かけるようになりました。
あまりにもラウリルとラウレスがセットで悪者になってしまったために、メーカーも避けざるを得ず代用品として使用しているのですね。しかし実際のところ、その洗浄性の高さは同じ。

これらのことを踏まえて、それでもどうしても界面活性剤を避けたいんだ!という方は「アミノ酸系シャンプー」を使うことをオススメします。
ただし、アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱いため、普段から整髪剤をたくさん使用している人は注意が必要です。せっかくアミノ酸系シャンプーを使っても、髪に整髪剤などの汚れが残っているようでは元も子もありません。

以上のことをまとめると、

・シリコンが頭皮や髪に与える悪影響はない
・しかし仕上がりが重いので、髪が細い人には向かない
・「ラウレス硫酸Na」の問題点は、洗浄力の強さ
・せっかく「ラウレス硫酸Na」を避けても、市販のシャンプーではまだメジャーでない界面活性剤が代用されていることがほとんど

これらのことを踏まえて、「ノンシリコン」や「ラウレス硫酸Naフリー」という文言に惑わされず、自分に合ったもの、そしてコスト面も考えて続けて使用していけるシャンプーを見つけることが重要だというのが私の見解です。

***

突然ですが、私は頭が臭いです。
元彼に別れを告げた翌日、「枕からお前の(頭皮の)匂いがしてツラい」と電話で泣かれたことがあるほど臭いです。
この頭皮のおっさん臭に悩み、毎日シャンプーでわしわしと毎日2回洗っていた時期もありました。

というわけで私にとってシャンプーはとても重要なアイテムなわけですが、もういちいち成分表を見てシャンプーを買うのが面倒になり、一度「湯シャン」に挑戦したことがあります。
やり方としては、シャンプーを使わずお湯だけで汚れを落とすというもの。
ゆっくりと湯船に使って充分に毛穴を開かせ、ぬるま湯でしっかり汚れを落としてからクエン酸を溶かしたお湯で仕上げ。

「湯シャンはじめました」と旦那に告げた時は、かなり食い気味で「頭(今よりもっと)臭くなるんじゃないの」と言われましたが、湯シャンをし始めてからはなんと頭皮の匂いが消えたのです。
不安だった髪のベタつきもなくサラサラに保つことができ、これは良いこと尽くめじゃないか!と思っていました、が・・・
シャンプーで洗いたい。ガシガシと泡立てて頭皮を洗いたい!!!!
という洗浄欲に負けて1週間ちょっとで挫折しました。人間というのは生まれてからの習慣を変えるにはかなりの努力が必要ですよね。

しかしこのことで、頭皮の油分を根こそぎ奪ってしまうとそれを補うために必要以上の油が出て酸化する→頭皮が臭くなるということを身をもって知ることが出来ました。

シャンプーだけではなくメイクのクレンジングもそうですが「皮膚には必要な水分と油分がある」ということを念頭に置いてうまくバランスを取れるのが理想ですね。

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