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雪に埋れた飛騨高山からこんにちは

IMG_9405_reこんにちは!厳冬の訪れを膝の傷みで感じる美容ライターのウシマルです。

留学中に体重が12キロ増えたことをきっかけに右膝を痛め、当時付けられた「武藤敬司」のあだ名をほしいままにしてきた私ですが、更に18キロ増と記録を更新した妊娠期が決定打となり笑いのネタのひとつであった膝痛が笑えない「持病」となりました。

ちなみに武藤敬司さんはインタビューにて「右ひざの傷とは26、7年の付き合いだな。女房よりも長いよ(笑)」と語っておられました。かっこいいですね。

さて今日は先日手に入れたコフレのレビューを書く予定だったのですが、どうも美容の記事を書く気になれないので最近書いた記事や仕事の話でもつらつら書こうと思います。すみません、年末なので脳が腐りかけています。

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本ライターの仕事をするにあたり、今私の一番の課題は「記事によって頭を切り替えて文体を変えること」。
私はどちらかというと文章が堅いので、前回やらせて頂いた世界遺産について書く仕事の時は大好きなヨーロッパ担当だったということもあり1スポット400ワードと指定されていたのにも関わらず、一番熱くなった「アントニ・ガウディの作品群」においては700ワード近く書いてしまい、ライターのはちがに「落ち着け」と冷たく言われました。

※ちなみにアントニ・ガウディの作品群は世界遺産として登録されている物件がバルセロナ市内に6件、バルセロナから電車で20分ほど離れた場所に1件あります。バルセロナ郊外にあるコロニア・グエル教会堂には、ガウディの最高傑作とも評される美しい地下聖堂がありますが、スペインを訪れた当時無知だった私はこれを見逃しており、これは私の31年の人生において最も悔やまれることのひとつにあたります。そして私が最も感銘を受けた、ガウディ後期の作品の特徴である曲線が余すところなく取り入れられたカサ・ミラとカサ・バトリョは一見奇抜な作品にも見えますが、実は彼の建築人生において大切にしていたテーマとも言える「植物や動物」などの自然から学んだ構造に基づき造られた、最も自然に近い建築物なのです。

といった具合にどんどんヒートアップした私は、他にもスペインの時はコルドバ歴史地区やグラナダを書き始めたらイスラム教の勉強を始め、そこからモロッコのマラケシにも興味がわき、イギリスの時は英国王室の歴史を調べた結果「やはり我が目で世界を見たい」という考えに至りましたが与えられた取材経費が3000円だったのであっさり諦めました。

こんな調子でやたら盛り上がって記事を書いているさなか、同時進行でカップル向けの情報誌の記事も書くことになりました。
しかし当時歴史脳だった私は頭の切り替えが出来ず、「彼とギュッと手を繋いでラブラブデート♡」などといった可愛らしいキャッチをババアが真顔で書いている状況に耐えられず何度も発狂しディスプレイに正拳突きを食らわすこともありました。

そんな中やはり先輩ライターのはちがや芝田は同じババアであるのにしっかり切り替えてスラスラとうまいこと書く様子を見ると私はなんと未熟者なのだろうと悔しく思い、得意分野に関わらず求められた文章を書けるようになる努力をしたいと思うのです。

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色々経験した結果やっぱりヘアメイクという「好きなこと」を仕事にしてきた私ですが、こんな壁にぶつかりながらも実はライターの方が「向いていること」のような気がしています。
そもそも最初に就きたいと思った仕事が「和ろうそく職人」だし家や工房で黙々と作業するのが好きなのです。

もしかしたら、この歳にして新しいことを始めたことで浮かれているだけなのかもしれません。

私は今でも、「好きなこと」と「向いていること」のどちらを仕事にするべきなのかは分からないし、大体そのどちらかの条件を満たす仕事に未だに出会っていないのかもしれないとも思います。

しかし本来なら子育てに全ての力を注がなくては行けない私だからこそ、やるからには楽しんで仕事をしていなければ支えてくれる家族に対して申し訳が立ちません。

だから、こうやって好きなヘアメイクの仕事と新しい刺激を貰えるライターの仕事が出来ている今をとてもありがたく思うし、時間を大切に使いたいと思っています。

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幼稚園が冬休みに入った途端帰省してひたすらこたつで漫画を読み、今与えられた仕事は老犬の散歩のみの私からは以上です。

皆様、今年も大変お世話になりました。来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げて、歳末のご挨拶とさせて頂きます。

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