名古屋緑区【有松の町並み】取材記
ご無沙汰しております!ライター芝田です。
先日、はちがと一緒に名古屋市緑区にある伝統と新しさが融合した【有松の町並み】へ取材に行ってきました。
有松の町並みについて簡単にご紹介すると…
1984年(昭和59年)に名古屋市の町並み保存地区第1号として指定され、2013年(平成25年)に無電柱化になったことで、まるで江戸時代そのものの雰囲気に。
2016年(平成28年)には全国で初めて「染織町」として、重要伝統的建造物群保存地区に選定。特に価値の高い町並みとして国に選定されたのです。
さらに2019年(令和元年)、絞り染めの技術継承や町並みの美しさ、有松の祭で用いられる豪華な山車などの文化伝統が評価され、日本遺産にも認定されました。
そんな名古屋の新たな観光地として注目を集める有松は、とってもレトロで、まるで江戸時代にタイムスリップしたような趣のある町並みです。
また【有松絞り】という伝統的な絞りの技術でも広く知られています。
有松絞りは「くくる」「ぬう」「たたむ」の3つの方法を使い、糸と針を使って手作業で丁寧に絞られます。その絞った生地を染め上げることで、多様な模様の生地が出来上がるのです。その絞り技法・染色技法はなんと100種類以上!
絞る際の力加減や染料の入り具合により、ひとつとして同じものはありません。
私たち日本人は、磨き抜かれた匠の技による独特の風合いに、古くから魅了され続けているのですね。
と、有松の歴史や伝統について学んだところで…
さっそく、有松でみつけた魅力的なオススメスポット(主にグルメ)をご紹介していきましょう!
KONMASA
こちら、有松駅すぐに5月にオープンしたばかりのKONMASAビル。
2階3階がアートギャラリー、1階はカフェになっていて、こだわりの茶葉で深蒸したお茶やスイーツなどを楽しみながらアートに触れることができます。
2階の企画展示エリアでは、取材時には特殊造形師・岡田悠助氏の個展「私の太陽」が行われており、特殊メイク造形技術によるリアルな作品が飾られていました。本物の人間のようにリアルな岡本太郎氏の造形は、目が合ってしまうのではないかと緊張するほど。
3階はKONMASAさんギャラリー「MEISO-ROOM」。ニューヨークで生活をしていた頃、多くの宗教や価値観と触れ合うなかで「自分は一体何者なのか?」と疑問を抱いたKONMASAさん。帰国して「仏教」に出会い、心惹かれるものがあったと言います。
自らの活動理念を「修行」とするKONMASAさんのアートは、1枚の和紙にひたすら穴を開け、書道を重ね、照らした光の角度や条件によって見え方が変化する作品。とっても幻想的な落ち着いた空間でした。
カフェ&バル庄九郎
有松絞りの開祖・竹田庄九郎の家を移築しリフォームした古民家カフェ、庄九郎。
店主のセンスがキラリと光るおしゃれな古民家で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
笑顔で出迎えてくれた女将さんも、気品あふれるとても魅力的な方。
牛タンオムライスはとろけるくらいに柔らかい牛タンは、ほっぺたが落ちるほど美味しかったです。
味福
そしてこちら、今テレビやInstagramで大人気!味福の上海鮮丼です。
分厚く切られた贅沢な刺身はとても新鮮で、すべて美味しくぺろりといただきました。
海鮮丼にサラダ、うどん・そば・味噌汁から一品がセットというだけで満腹なのに、なんとご飯の量も大中小と選べるんです!さらにランチのお値段はセットで1,540円とコスパの良さにもビックリ。お腹ペコペコの男性も大満足間違いなしですね。
歴史と文化、伝統が息づく有松は、出会う人はみな親切で優しく、おいしいグルメも盛りだくさんでとっても楽しい取材でした。
名鉄有松駅から名鉄名古屋駅まで20〜30分の好アクセス!町並み近くにはコインパーキングなどの駐車場もあります。コロナが落ち着いたらぜひ、一度訪れてみてくださいね。