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観覧車でおでかけ

家族でおでかけできる日常への願いを込めて。

ご無沙汰してしまいました。
コピーライターのはちがゆかです。

去年、オックスフォードが「AIが発展してもコピーライターは安泰」と発表したのでどっしり構えていたら、新型コロナウイルスがやってきました。
おもいっきしコピーライターにも直撃です。
頼むぞAI!!!

マムハイブも着手やリリースが延期になった仕事がいくつか。
そんな中、ちょうど新型コロナの影響が色濃く出始めた2月末から先日まで「ファミリー向けレジャー情報誌」の制作に携わっていました。

すべての取材が電話とメールで完結する内容だったんですが、閉鎖・閉園の最中でばたついているレジャー施設に「おでかけ」の取材電話をするのがキツかった。
先方さんの(え!?このタイミングで?)の戸惑いが電話越しグサグサ伝わってくる(ような気がした)。
「おでかけ」と口にするたびに反逆者のような気持ちになりました。

それでも状況は日に日に悪化。
春休みどころかGWも絶望的になり、増え続ける感染者報道を見ながら、私の手元の原稿には遊園地で満面の笑みを浮かべるファミリー。
現実と夢の間にいるようで頭が追いつかない中、いつかまたこんな夢のような現実が戻ってくるように。と、祈りを込めて取材しました。

5月にもなると、先方さん方とのメールの中に
「頑張りましょう!」
「乗り越えましょうね!」
「お体大切にしてくださいね!」
こんな文面が散見するように。
お互い顔も見たことないのに、一緒に立ち向かうファイターというか「仕事の吊り橋効果」というか。

新型コロナとともに走ったこの1冊も、もうすぐ校了を迎えます。
私にとっては人の優しさや強さを感じた、思い出深いお仕事のひとつになりました。

大変な時に取材に応じてくださった多くの施設さま、本当にありがとうございました!

夏休みには今よりもっと気楽に「おでかけ」と口にできますように。
この雑誌が多くのファミリーの楽しみとなりますように。
そのために、願うだけでなくできることをしようと思います。

これからは「コロナと共存する時代」になるそうです。
ライターの仕事も電話やメールだけでやりとりすることが多くなりそうです。
お顔が見えないからこそのマナー、配慮、思いやり…そんなものをますます大切にしたいなと。
しみじみと思いました。

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