映画「ミッドナイトスワン」を観て…(ネタバレなし)
こんばんは。コピーライターのはちがです。
先週金曜に久しぶりに映画に行ってきました。映画館で邦画を観ることは少ないんですが、どうしても観たくて。
ミッドナイトスワン。
見終わったあとで、待っていた母に「どう?面白かった?観た方がいい?」と聞かれて言葉に詰まってしまいました。
映画としては本当にすばらしいです。
でも…「めっちゃ良かったよ、絶対観た方がいい!」とは簡単に言えないこの感情。
事前に15分の予告もしっかり観て、なんとなくイメージしていた「トランスジェンダーの母性とか苦悩とか、進まない理解に立ち向かう…みたいな問題提起系の映画かな?」っていうのとは全然違う、分かりきった上辺の言葉では語れない、どうしようもなく心がざわついて、その日はずっと映画のことを考えていました。
映画というか、凪沙さんのことを。
凪沙さんは主演の草彅剛さんが演じた役柄です。
アンニュイな雰囲気をまとい粛々と生きる凪沙さん。映画冒頭の口元のカットが美しすぎて…そこからはもう凪沙さんそのものでした。
次の日も私はまだぼんやりと考えていて、一週間経ってやっと落ち着いたところです。
ネットニュースで「追いスワン」なる現象が起きていることを知りましたが…
もう一度観たいか?
私は…「NO」です。
あの冒頭の口元のカットから…ううううう、とてもじゃないけど平常心で観ることはできません。
実はもともとSMAPでは草彅剛ファンの私。
でも今は凪沙さんに会いたいとばかり考えています。
会って…何がしてあげられるのでしょうか。結局は何もできないのではないか、でも何かしてあげられることがあるのかもしれない…そんなことを逡巡しています。
ミッドナイトスワンという貴重な人生体験をありがとう。